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【本の紹介】運転者 – 喜多川泰

喜多川泰さんの小説、「運転者」を聴きました。
不思議なタクシーの運転手(運転者)に導かれ、人が大切なことに気付いていく物語です。

深く感動して、心が震えた作品でした。

生きているということが、どれほどの愛と優しさを受け取っているのかに気付かされます。人生捨てたもんじゃないな〜と ^_^

ストーリー展開に惹き付けられ、一気に聴き進めました。伏線回収が素晴らしい。
これは何度も読み返して、深く理解し、心に刻み込みたいお話ですね。

本書を聴いて、学んだことをいくつかピックアップします。

上機嫌でいること

上機嫌でいること。でも自分の損得勘定のためにそうしていてもしょうがないし、人は気づく。

今この瞬間、この状況、そして目の前にいる人とのご縁はギフトと知ること。そうすれば自然に、不満じゃなく感謝が湧いてくる。

何事にも興味を持って、楽しんで、味わうことで、さらに人生が展開していく新たなチャンスが訪れる。

「むしろこれで良かったんじゃないか」と捉える

何か物事が思い通りに行かなかった時、ネガティブに捉えるよりも「むしろこれで良かったんじゃないか」と捉える。

物事それ自体にいいも悪いもないのだから。いい、悪いと意味づけしているのは私たち。

時間がたった時に、当時は悪いことに思えた出来事でも、「むしろ良かった」って思える出来事もたくさんある。

以下、本文から引用します:

どんな出来事だってプラスにできますし、どんな出来事も、マイナスに変えてしまうことだってできる。自分に都合のいいことをイメージしていれば、それが起こるなんて、プラス思考じゃないですよ。

本当のプラス思考というのは、自分の人生でどんなことが起こっても、それが自分の人生において、どうしても必要だから起こった、大切な経験だと思える、ってことでしょう。

僕たちの人生は、永遠と続く物語の一部分だっていう話をしましたよね。その物語にあなたが登場したとき、つまり、あなたが生まれた時、すでにそれまで紡いできた物語によって作られてきた恩恵がたくさんあった。そうでしょ?

そこにあなたが生まれ、ほんの100年ばかり生きて死んでいく。その時です。

あなたがその物語に登場した時よりも、少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまり、あなたが生きたことで、少しプラスになる。それこそが、真のプラス思考だって言えるんじゃないかって思うんです。

報われない努力なんてない

努力したことは、周りに影響を少なからず与えている。
努力している誰かの姿を見て、「私も頑張らなきゃ」となり、翌日のパフォーマンスが上がったりと。

努力の結果がすぐに自分に対して現れなくても、焦って騒がないこと。

なぜなら、自分の周りの大切な人とかに現れたりもするし、その成果は5年後、10年後、100年後に現れるものかもしれないから。

恵みに気付く

運転者は、”その一膳のご飯を用意するためには、宇宙の全てが必要だ”といいます。

田んぼという土地、それを育てる人、トラクター、そのトラクター制作に関わる人、その制作に必要な中国やアフリカなどの国外から輸入された金属や石英とか、そしてそれらを採掘する人たち、運送業の人たち、造船業の人たち、中東やアメリカで採掘される重機を動かす軽油、それに関わる人たち、軽油は化石燃料だから、その素材であるかつての生物、そして地球上に生物が誕生して、綿々と繋がってきた生物の営みがないといけない、そして太陽、水、二酸化炭素、動物の呼吸・・・

たった一膳のご飯でさえ、宇宙の全てが必要で、今の時代、地球上の全ての営みが必要なんです。そのことがわかれば、今日、それをいただけるというのは、恵まれていることだと思いませんか?そんな食事を、毎日当たり前のように食べているんですよ。

その人生を恵まれていると思えない人は、どんな人生なら恵まれていると思えるんでしょう?おそらく、何が手に入っても、そう思うのは無理です。

などなど・・・

これは聞けば聞くほど味が出るやつな感じがしますね。

興味が湧いた方、ぜひ読んでみてほしいです!

ではまた。

ABOUT ME
Chisa
沖縄在住、30代。 現在、アロマオイルトリートメントセラピーを学んでいます。 日々のありがたい事を5つ見つけて、“感謝日記”に綴っています^^